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俺VSフランドール 前編

フランドール・スカーレット。
紅魔館の地下に棲む、悪魔の妹。
ありとあらゆるものを破壊する程度の能力を有し、その名は人妖問わず誰をも震え上がらせる、最強の吸血鬼。

そんな彼女を知る者が見れば、今の光景は目を疑うだろう。
薄暗い地下の中。服はズタズタに切り裂かれ、露出した白い肌は多数の火傷や切り傷で赤い色をさらけ出している。
荒く息を吐きながら、目の前の男を捉えているその瞳には、明らかな恐怖の色が浮かんでいた。

「おいおい、最初の威勢はどこ行ったんだ?お楽しみはまだこれからだっていうのにさ」

放課後のJOKERと名乗ったその男が、なぜレミリア達の存在にも関わらず紅魔館の地下にまで来れたかは知らなかったし、知る必要もないと最初フランは思っていた。
適当に遊んで、壊れたら終わり。そのつもりで始めた「遊び」だった。

だが、フランの中で「遊び」が「遊び」でなくなることには、あまり時間を必要としなかった。

「美鈴や咲夜……お姉様は……?」
「ああ。大した事はなかったな」

軽く言い放ったJOKERの背には、6枚の白い翼が生えている。
別の世界から引きずり出してきたようなその翼は、美しい輝きと共に、どこか不気味な印象を放っていた。

「くっ……禁忌『カゴメカゴメ』!」

フランが叫ぶと同時、JOKERの周りをあっという間に弾幕が覆っていく。
その弾一つ一つが、確実に命を蝕む凶弾。
だが、その直後に起きた爆発により、全ての弾幕が霧散した。
そしてすぐさまフランに、白い翼が叩きつけられる。フランは何メートルも跳ね飛ばされ、壁に激突した。

「あ……ぐっ……」

まただ、とフランは思った。
JOKERには、どんな攻撃をしても通らない。
弾幕を浴びせれば、爆風で吹き飛ばされた。
全てを焼き尽くす炎の剣は、白い翼に触れた瞬間、霧散した。
命を貫く針を持つ大時計は、巨大な質量を持つ見えない何かによって押し潰された。

そして、何よりも不可解なのは。
床に伏したままJOKERを見上げたフランは、ぐっと右手を握り締める。

(なんで……なんで壊れないの!?)

ありとあらゆるものを破壊する程度の能力。
フランを最凶たらしめる、隕石をも破壊するほどの圧倒的な力。
全てを破壊し、粉々にするその力が、どういうわけかJOKERには通用しない。
その理由はフランが模索する前に、JOKERからもたらされた。

「ありとあらゆるものを破壊できるらしいな。
 岩でも人でも空間でも、全てを破壊出来るとしたら、恐ろしいことこの上ねえよ」

だがな、とJOKERは一息ついた。



「逆に言えば、お前は『ありとあらゆるもの』しか壊せねえってことだ」






後編に続く

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